自民党岐阜1区支部長・衆議院議員 佐藤ゆかり

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政策提言

政策・取り組み

佐藤ゆかりの政策7本柱

政策課題

佐藤ゆかりは、地方分権時代、
日本の地域間格差を是正します!

 私にとり「改革」とは、時代の流れで変わり行く国民の相対的価値観、国家観を反映し、これらの実現に向けて有効性を失った古い制度を改めることであります。これからの地方分権時代においても、国民に真に何が有益かを模索し、地方が活力を得るために求められる「良い改革」の火を灯し続けることが大事です。従って、高齢化社会を悲観せず、高齢化現象そのものの中に新たな成長の原動力を見い出す発想の転換と地域に成長の礎を創る良い改革とが、新時代を担う事業経営者や我々政策立案者に求められていると考えます。地域間格差の是正でも、大都市と大企業を成長の原動力とし経済のすみずみまで波及を図る従来の「滴り効果」(trickle down effect)を軸とする成長モデルから大胆な決別をし、地域経済そのものの中に成長の礎を築く活性化策に軸足を移すことが重要です。

 私は今、このためのカギを握るのは、我が国労働力の画期的なIT化推進による在宅勤務の拡大であり、これにより地域の定住人口を増やし、地方税収や地域需要の自律的拡大につなげる政策であると考えます。私は地域間格差の是正に向けたこの一連の取り組みを「地域マンパワー革命」と称し、この推進のための地域労働力のIT化推進と労働参加率の向上に取り組みます(詳細は政策柱04参照)。

 以下(2)式のように、経済成長(lnY)は抽象化すれば、全要素生産性の伸び(lnA)に資本の伸び(αlnK)と労働の伸び(βlnL)の寄与を加えた合計として表せます。少子高齢化で労働人口の低下や消費減退に見舞われる地域経済において、成長と需要の核を創るには購買力のある労働基盤の再構築(βlnL)が不可欠です。

  〈マクロ経済〉  Y = A・KαLβ  (1)
  〈経済成長のルート〉  lnY = lnA + αlnK + βlnL  (2)

 従って、少子高齢化の圧力に対して、いかに定住人口を増やし労働参加率を上げるかが最重要課題となります。地域社会のIT普及を広め、いわば「環境の良い田舎に住みながら都会の企業に在宅勤務する」世界を職業選択肢として広げると同時に、地域の定住人口の確保や、通勤困難で労働力から外れていた地域の子育て中の方や年配の方々が1日数時間でも在宅で労働参加が可能になれば、地域の労働基盤が分厚くなり、自律的な需要拡大に繋がります。

 地域活性化・格差是正のための具体策として、まずは上記「地域マンパワー革命」の推進のため、在宅勤務のIT投資を行う就業者や、受け入れ側のIT投資・組織改革を行う事業経営者に対して、減税枠の時限措置等で支援します。また、少子高齢時代に適した需要拡大分野へ事業転換を行う中小企業に対しても積極的な税制等の支援を行い、同時に斬新な区画整理・インフラ整備・企業誘致等で自治体も経済活性化策が打てるよう、法人二税の税収分割基準をより地域配分型へ改めると同時に「ふるさと納税」を導入し、地方税収基盤の強化を図ります。

 産業クラスターの連携も大事です。これからの時代は、攻めの農業を推進し、農産物の高付加価値化・生産効率化を図り、モノ作り中小企業と攻めの農業を21世紀のグローバル競争における我が国輸出産業へと育成します。さらに、モノ作りと攻めの農業の2本柱を基軸として、街の商業がこれらの精力的な流通やサポートにまわる「三位一体の連帯」を築き、これらの産業クラスターの地域間連携の強化のため、広域な地域経済の中を円滑に結ぶ物流システムの強化にインフラ整備の重点を転換します。このように、自律的な経済成長のための地域基盤づくりやバランスのとれた地域経済の活性化を通じて、地域間格差を是正します。

佐藤ゆかりは、金融・税制から中小企業の
グローバル競争力を高めます!

 我が国の中小企業も国際競争時代、後ろ向きの金融・税制ではなく、前向きの攻めの金融・税制で転換を進めます。伝統製造技術はピカイチでも経営力が低下し、売上実績は良くてもキャッシュフロー不足で相続税が支払えないなど、事業継承が円滑でないため廃業に至る会社は毎年7万社(廃業数全体の1/4)、それによる雇用喪失も年間20〜35万人に上ります。

 私は、団塊世代の退職期を「中小企業の流動化・市場化時代」と捉えて、地域性を生かす発想力豊かな事業継承者や事業転向者を育成し、地域中小企業の円滑な再生を促す包括的な中小企業政策に取り組みます。系列や下請け関係の弱体化により、従来の経営上の情報ルートが希薄になるなか、新規需要動向を的確に捉え、海外への事業展開や新規販路の開拓に取り組む経営努力を実らせるには、新たな中小企業金融の枠組みや経営ノウハウの刷新のための市場の構築が必要です。この観点で私は、平成19年度から政府与党で創設した「地域中小企業応援ファンド」(採択済み案件:岐阜、香川、高知、福井、広島、青森、静岡、他)等スキームの構築や「中小企業の流動化・市場化時代」を支える適切な市場整備を今後も進めます。

 また、企業競争力を高めるため、米欧・新興諸国での法人税率の引き下げ競争が激化。我が国も、法人・中小企業税制における国際的なイコール・フッティングの確保がもうひとつの重要課題です。中小企業の非上場株式の評価方法を見直し、従来、事業用宅地だけに適用されている80%の相続税減免措置を、非上場株式を含む全ての事業用資産に適用枠を拡大する議員立法に当初から私も取り組んできました。19年度骨太の方針にも、中小企業の事業承継税制に関する上記改正の方向性が政府与党の目玉政策のひとつとして公約されるに至りましたが、今後も引き続き、中小企業の活性化で日本経済に底力をつける施策に取り組みます。

佐藤ゆかりは、日本の農業を21世紀の
新しい輸出産業に育てます!

 先細りの農業から攻めの農業へ。21世紀の新たな時代環境の下で、中国、インドを初めとする新興諸国では急速な経済成長による所得急増で、グローバルな穀物需要はこの10年間1割拡大、所得向上による食生活の改善等による世界的な食料需要の拡大は今後も中期的に続く見込みです。既に大豆や小麦といった穀物価格がグローバルに高騰し、水産物も我が国の輸入業者が従来の価格で買い付けができないなど、農水産物においても内外価格差が縮小しつつあります。我が国も農業の内需依存を脱して、高品質を武器に国際市場で遜色なく価格競争し出荷拡大を通じて効率化を図る、新しい輸出産業へと農業を育成するグローバル化時代のチャンスを逃さず掴むことが大事です。また、水田作・畑作、畜産・酪農、果樹・野菜など農産品目ごとに戦略を策定し、品目ごとの各種交付金や支援策を維持しながら、集落営農や農地貸付け制度の推進、機械設備の経費節約などを進めて、農業の足腰を強くし、現状40%の我が国の食料自給率の向上を図ります。

 我が国の農林水産輸出総額は4000億円規模あり、既に幾つかの農水産物(りんご、緑茶、ながいも、さけ・ます等)では輸出額拡大が目覚ましく、平成18年には数十億円から200億円単位の輸出額にまで前年比倍増した産物も珍しくありません。今後はコメや牛肉等の本格的輸出拡大も視野に入れ、平成25年までに農林水産輸出総額を1兆円規模へ拡大する政府与党計画を推進する同時に、果樹・野菜や有機農業等の高付加価値作物には、輸出のための戦略的な支援策も実施します。

 更に進んで、私は包括的農業政策の推進にあたり、農林水産物輸出に向けた海外販路の獲得や高品質な食品加工などのマーケティング戦略も重要な構成要素と考えます。地域に根ざす農商工が一体となり相乗効果を図り合う、バランス良い地域経済の発展モデルの構築のなかに、この新たな攻めの農業を政策的に位置づけることが意義深いと考えます。

佐藤ゆかりは、国民皆IT化で
「地域マンパワー革命」を推進します!


 かつて田中角栄総理が推進した「日本列島改造」は、人口増加時代に、積極的な社会資本整備で資本ストックを拡大し、高い経済成長を促す「需要革命」のモデルでした。国と地方合わせて800兆円以上の債務残高を抱え、大盤振る舞いの社会資本整備が難しい今日、少子高齢化の進行からも労働力も伸び縮小というダブルパンチに苦戦しています。難関突破のカギを握るのは、私は、我が国労働力の画期的なIT化推進による、在宅勤務制度の導入という労働市場改革であると考えます。在宅勤務の門戸拡大により仕事を諦めていた人達を労働市場に引き込み、地域の働く定住人口を増やし、市町村民所得を上げ、地方税の納税者数を増やして自治体の財政基盤を強め、地域需要の自律的拡大につなげます。私が唱える「地域マンパワー革命」とは、このような労働市場改革を震源とする「地域需要革命」です。

 この改革推進のためには、労働力のパソコン業務化や事業主による在宅勤務向けIT投資など、労働の需要と供給両側の体制整備、そして全国で有効求人倍率の高い地域から低い地域へと、横断的に在宅勤務を通じて職の需給調整を行う労働市場機能の強化など、一連の取り組みが必要です。特に全国横断的な職の需給調整は、まさに職の偏在の是正という地域間格差の調整策であり、在宅勤務制度がその根幹的役割を果たすものです。「地域マンパワー革命」を通じて、地域の限られた人口の中で労働参加率を向上させ、地域の所得増加と成長に繋げます。

 「地域マンパワー革命」は、労働側の観点に照らしても望ましい政策と見られます。若年層から年配層まで、子育て・退職後ライフスタイル等で通勤が困難な場合や労働市場のミスマッチなど、未発達な労働市場が要因で就労を諦めている場合があります。在宅勤務の制度的導入により、通勤困難のため就業不可であった人達に、「毎日数時間だけでも在宅勤務」という職業選択肢が生まれ、また「在宅勤務が可能なら、都会の会社勤務だが子供のためにも環境の良い地域に移り住む」という生活重視の人達の地域への流入も可能になります。このような就労体系の実現は、年配層の労働参加を促進する一方、若い子育て世代への就労支援として育児休暇の取得率向上にも貢献します。

 マクロ経済全体の観点からも、「地域マンパワー革命」は、IT革命の推進による経済相乗効果の創出にとり、重要不可欠な施策です。従来、IT化による流通革命は、業者間取引における在庫管理の技術革新や、業者から最終消費者へ直接アクセスするネット市場革命などの2つのルート(@B to B、AB to C)が主流でした(下図参照)。在宅勤務の制度的導入により、労働力が地理的制約を超えて全国の労働市場に流通するという、3つめの流通革命のルート(BL to B)が築かれます。IT化による流通革命の相乗効果が経済全体を循環する三市場整備により、成長を押し上げる基盤が構築できます。

 「地域マンパワー革命」の実現に向けて、この3つめのルート(L to B)を着実に機能させるために、まずは大都市と地方都市の間の労働力におけるIT習熟度の格差縮小が重要です。自宅でのパソコン業務の導入に向けてIT履修や機器投資を行う個人への支援や、在宅勤務で雇用拡大に努める事業主の社内LANシステムの設備投資など、個人や中小企業にも「地域マンパワー革命」の関連IT優遇税制やノウハウが広がるよう、支援策に取り組みます。

政策課題01.「サラリーマンと企業の新たな共存方法」

 財政再建期に家計の税負担増が避けられないなか、企業負担も増やすべきとの疑問は生じて当然です。実際、マクロ経済を巨視的に見れば、ここ数年、目覚しい業績拡大で毎年20〜30兆円の貯蓄を積み上げている国内企業に、財政再建の余資はあると言えます。しかし、こうした企業に直接増税すれば一見税収は増加するように見えるものの、現実には、法人税率は引き上げられない状況にあります。日本の実効法人税率は40%弱と米国を若干下回りますが、イギリス、フランス、ドイツなどの平均30%台半ばと比べるとまだ高く、国際的な減税競争の下ではむしろ一段の引き下げ方向で検討されています。従って、日本だけが税率を引き上げれば、企業は国外逃避して、再び国内空洞化やそれによる雇用懸念も上がるため、現実的な選択肢とは言えません。結果として、財政再建の直接的な税負担が、まず家計に降りかかる構図は今後中期的に避けて通れないでしょう。

 勤労者の雇用・所得環境はどうかと言いますと、2004年前半頃からようやくフルタイム雇用に底打ち感が出始め、雇用全体にも明るい増勢基調が出てきています。しかし、当面賃金引き上げについて企業は慎重姿勢を維持しており、勤労者一人ひとりの可処分所得が力強く増加するような状況にはありません。むしろ、少子高齢化の影響から今後は高齢層の貯蓄の切り崩しも進むため、消費全体で見た時に、所得増加による従来の消費押し上げ効果が弱まります。一方で、資産価値の増加による資産効果が所得の補填として今後一段と重要性を増すことになるでしょう。日本のような高齢化した成熟経済では、これは必然的なことでもあります。従って、日本の経済再生期の稼ぎ手となる国内企業の競争力を極力維持しながら、その一方で企業業績に一段とリンクさせた勤労者の報酬体系の設計が重要になります。その取り組みを税制面できっちりと支援することが大事です。

 私の言う「サラリーマンと企業の新たな共存方法」とは、具体的に株式の配当支給を主なルートとする企業から一般家計への所得移転関係の構築を意味します。ビジネスモデル上、企業の利益最大化の答えが固定費削減である限り、人件費は今後も抑制傾向が続くでしょう。こうして労働面で企業収益の拡大に貢献する家計にとり、合理的選択とは、企業活動に貢献する一方で、収益を上げそうな企業の株主にもなり、収益が上った企業から非給与所得という形で株主還元を受けることです。企業の配当性向の上昇が見込まれるようになっていることも追い風です。こうして家計は、人件費抑制による負担と配当による受益をマッチさせることが可能になるのです。ボーナス支給も業績連動ではありますが、株式配当による所得移転ルートは、人件費を上げずに所得移転できるため、企業の国際競争性も同時に維持できる、二兎を追えるメリットがあります。経済の稼ぎ手である国内企業は国際競争の生き残りに必死であり、そうした企業とサラリーマンの新たな共存関係において、家計も自らの所得体系をより柔軟に組み立てて行く必要があるのだろうと思います。

 残念ながら、現在の金融資産税制はこうした時代の新たなニーズに追いついていません。平成17年度税制改正では、株式譲渡損を株の配当所得や預金利子と合算して課税する、いわゆる損益通算を可能にする金融資産課税一元化が見送られました。この結果、今の税制は一般家計にとり、リスク資産である株式の保有インセンティブを欠いたままです。1400兆円の個人金融資産の僅か5%程度にしか株式の直接保有が及ばないのに対して、ほぼゼロ金利の現金・預金保有は総額の56%に及んでいます。一方、米国の家計では、株式直接保有比率は20%程度と、現金・預金保有の12%を上回っており、日本株などの外国株式の保有も含めて、富裕層のみならず幅広い一般家計に株式投資が浸透しています。最近は国内企業も潤沢なキャッシュフローの株主還元を拡大し始めていますが、国内一般家計の株式保有が浸透していない現状では、国内株式を保有する海外投資家へ配当が流出したり、国内富裕層に限定的な所得移転効果しか起きません。

 しかし、配当所得は増税インパクトの中立化に向けて、やはり重要です。国内上場企業の配当総額は3兆5000億円程度あり、企業が利益に対しどれだけ配当を支払ったかを表す配当性向はまだ20%前後ですが、今後は一層の株主重視経営の必要性から、より業績連動型の配当支給が広がるとの見方が一般的です。仮に配当性向が今後米国並みの30%以上に10%ポイント引き上がったとすると、配当の増額のうち国内個人投資家に渡るのは、現状ではおよそ2500億円程度となる計算です。2005度税制改正で定率減税の半減による同年度内の増税額が1850億円ですから、一般家計が幅広く株式を保有していれば、可処分所得に対する増税インパクトを十分相殺できる規模になり得るわけです。

 中国などの躍進による新たな国際競争の下で、日本企業はビジネスモデルの変革を余儀なくされており、家計も自らの新たな所得体系を模索して行かざるを得ない時代にあります。企業の業績拡大に貢献し最後に配当として株主還元を受けるという所得移転ルートが残されている限り、リスクをとって株式投資する家計には税制できっちりと優遇する、一般家計向けの「株式投資優遇税制」の再設計が急務でしょう。

政策課題02.「規制緩和なくして増税なし」

 まず、第1弾として、「規制緩和なくして、増税なし」を私は提唱いたします。一段の規制緩和を約束し、消費者に対して基礎的なモノやサービスの価格低下を促す。これが実行されるまでは増税しないというコミットメントです。

 規制緩和と増税がなぜ、政策ミックスになるのでしょうか。規制緩和を行うと、これまで規制で守られていた産業に競争圧力が高まる結果、価格引き下げにつながります。電気代やガス料金、固定電話料金など最近の公共料金の値下げが代表例です。公共料金の値下がりは、所得階層に関わらずどの家計にもベネフィット(便益)がもたらされると同時に、料金値下がりによって、家計が一定の可処分所得のなかで、他のモノやサービスに選択的に消費をまわす余地が生まれる効果があります。このため、公共料金の値下げは、いわば減税措置に匹敵するのです。このような値下げを持続させるためには、規制緩和の分野拡大や技術革新のモメンタムを維持していくことが重要になります。規制緩和を組み入れることで、財政再建の家計負担を中立化させるポリシーミックスは、今後の日本にとってまさに重要なポイントです。 次に、公共料金の引き下げによる擬似的な減税効果が、どれだけ増税インパクトを相殺する効果をもつのか、2005年度税制改正の具体例で示します。結論から申しますと、約1兆円あたりまでの増税であれば、公共料金の値下がりが続く限り、家計の増税負担は大方相殺できると考えられます。2005年度税制改正では、およそ1兆円程度の増税が決定されました。実際に報道された増税規模は1兆3000億円弱ですが、定率減税の半減が実際には年度途中の2006年1月からの実施となるため、定率減税半減による年度内の増税額は1850億円程度と小規模にとどまります。このため、国民年金や厚生年金の保険料引き上げ分を入れても、実際の増税額は公表額より小さい1兆円程度になります。

 そこで、この1兆円をベースに増税がどれだけ名目消費に影響を及ぼすかを試算しますと、約0.3%程度の押し下げ効果が生まれます。一方、消費者物価に含まれる公共料金は、2005年に入って前年同月比1%台で下落しており、コア消費者物価をおおよそ0.3%ポイント押し下げています。要するに、増税で名目消費は0.3%押し下げられるけれども、公共料金の値下がりで家計の購買力はおおよそ0.3%増える。その結果、消費に対する増税効果はちょうど相殺、すなわち中立化されることになります。

 当然、上述の増税効果の中立化はごく平均的家計へのインパクトを表すため、個人差は残りますし、そのなかで所得階層間の再配分も考慮に入れるべきでしょう。そのうえでマクロ経済全体として見ると、規制緩和による公共料金の値下げが、財政再建期における家計の増税負担を中立化する、有力な手段になるわけです。公共料金値下げのベネフィットが家計一般にまんべんなく普及するメリットも考慮すると、「規制緩和なくして、増税なし」が、今後中期的に徹底すべき重要な政策ミックスであるのは明らかだと思います。

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