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2007/02/04
時間:15:00~
場所:岐阜高島屋前わくわく広場
◎ 野党の18年度補正予算審議拒否
厚労大臣の「機械発言」が火種となり、野党が審議拒否を図って開催がずれ込んだ衆議院本会議は、先週金曜午後7時過ぎにようやく召集され、18年度補正予算の採択にこぎ着けました。この補正予算には、緊急を要する措置が盛り込まれており、問題発言への抗議を審議拒否という形で図るのは、残念ながら、本末転倒ではなかったかと思います。補正に組まれた予算の中には、昨年相次いだ集中豪雨等に対する災害対策(5978億円)、倒壊の恐れのある公立学校や国立大学の一部の建物の耐震強化(2806億円)、鳥インフルエンザも含め新型インフルエンザに対する抗ウィルス薬の備蓄強化(172億円)、いじめや児童虐待を受けた子供達のためのいじめ相談の24時間体制の拡充やスクールカウンセラーの拡充配置(45億円)など、国民生活の安心・安全の確保のために緊急対応を要する経費が多く盛り込まれていました。
◎ 今年は教育再生国会
特に、学校でのいじめによる子供の自殺は広がる一方であり、いじめ問題への対策を始めとする教育の再生は、今国会の喫急の課題となっています。政府の教育再生会議は、1月下旬に取りまとめた第一次報告で、7つの提言と4つの緊急対応を示しました。主な提言には、1)ゆとり教育の見直し(授業時間の10%増加、学習指導要領の改訂)、2)いじめ問題への対策(相談体制の抜本的拡充、いじめる子供に対する出席停止制度や毅然たる法令適用)、3)道徳時間の拡充、高校でのボランティア活動の必修化、4)教員免許更新制の導入、などがあります。大事な改善策ばかりですが、実際に実効性の高い制度にするためには、これらの提言を起点として、更に精緻な制度設計にしていくことが必要です。
例えば、いじめる子供に対する出席停止は、いじめられる側の子供の被害の深刻化を食い止める緊急策としては有効でしょうが、いじめる側の子供が出席停止をもって更生するとは限らず、別途、心の指導の枠組みを設けることが必要であることを忘れてはならないと思います。また、教員免許更新制についても、私自身、一年前の自民党のプロジェクトチームで立案そのものに参画した関係で是非進めたい制度です。しかし、少人数学級制の必要性が唱えられている現在、免許更新のための研修等で教員が子供との接触の時間を更に減らす結果になってしまっては逆効果であり、こういうことを踏まえた一貫した制度設計にしたいものです。
90年代に、まだ私がニューヨークに居住していた頃、米ネットワークTVのCBSが「SHAME ON YOU!」(恥知らず者!)というレギュラー番組を放映していたのを思い起こします。軽犯罪で服役中の人が、こういう人は「恥知らず者!」と、番組の大きな人差し指のキャッチマークに指でさされるのが定番ですが、実際には、真面目で温かい更生番組です。留置所でのインタビューで軽犯罪を犯した人みずからが過ちに至った思考経路を省みて話し、同様の状況でも過ちを犯さない仲間や、一般人、若者を集めて、犯罪に陥る場合の心のスキなどについて普通の人の観点で議論し合う、勧善懲悪のシリーズものです。
たしかに、番組で顔が出ても社会更生できる社会的懐の深さがあっての番組編成であったと思います。しかし、学校での弱い者いじめが、人間として「恥知らず」の行為であり、仲間もそれを受け入れず、いじめる本人も仲間に相手にされなくなるというように、そうした行為の事の結果が子供の心の中で明確に観念としてできあがることで、出席停止の措置よりもさらに実効性の高い、いじめの抑止力になるかもしれません。子供達に、事の結果について体験的に教えるため、学校や家庭の個別指導だけでなく、マスコミにもより積極的な力を発揮していただきたいものです。