![]() ![]() |
|||||||||||||||||||
|
| ||||||||||||||||||

« 平成19年2月4日 街頭演説録 | メイン | 街頭演説録 »
2007/02/11
時間:16:00~
場所:岐阜高島屋前わくわく広場
2月11日建国記念の日に思うこと
本日、建国記念の日に街頭演説を行うにあたり、私がお伝えしたいのは、21世紀の新しい国家としての日本が、今まさにその建国の時代に入っているということです。
◎ 国家の輪郭を変える建国時代
最近、日本では、いじめによる子供の自殺や親の乳幼児虐待など、子供社会の崩壊や家族関係の崩壊など、さまざまな側面で社会崩壊をきたしています。危機感の高まりから教育改革が喫急の課題となるなか、政府与党は、今国会を教育再生元年と位置づけ、道徳教育の強化や教員の質の向上など本腰で取り組みを進めているところです。また今年は、道州制の導入に向けた検討作業や、憲法改正のための手続き法である国民投票法の整備など、中期的課題にも取り組んでいます。道州制の導入は、明治維新期の廃藩置県をも越える刷新となり、憲法改正も、国家としての基本的あり方や理念の大改革になります。これらの動きや教育改革を通じて、21世紀の国の輪郭を描き直す、まさに建国のグランドデザインに、我々日本人が着手し始めたのです。
私は、国家的輪郭のグランドデザインにおいて、国のルーツや軸を忘れてはならないと思います。我々日本人が、また国家としての日本が、21世紀のグローバル社会の中でどのようなアイデンティティーを持つのか。良き伝統の上に新しきものを取り込む創造力を働かせながら、国民的議論を喚起し、しっかりと組み立てていく必要があると思います。
◎ 「美しい国、日本」、私なりの3つのイメージ
安倍総理は、昨年の政権発足時に、「美しい国、日本」を創る、と表明されました。どういう日本が美しいか、置かれた時代や社会情勢により、国家観も異なると思います。今の時代に、私なりの「美しい国、日本」のイメージを描くと、少なくとも、高い民度、職業倫理、自立と相互扶助などの幾つかの側面で、日本人の倫理観の向上が最も求められているような、時代を感じます。
まず私が思うのは、「秩序を守る民度の高い社会」の実現です。時代の変遷と共に、法律や規則、制度は陳腐化し、社会との整合性を失うものもあります。しかし、使い勝手が悪くなったからと言って、個人的判断で法令や制度を放棄すれば、社会としての秩序は失われます。そういう法令や規則は、既成概念にとらわれず、国民の総意をもって柔軟に改正し、改正した法令や規則は新たな秩序として潔く守る。このような、凛とした民度の高い社会創りにおいて、今の日本社会はまだまだ努力をしていかなければならないと思います。
またそのなかには、職業倫理の高さも含まれます。顧客との取引関係であれ、職場の上下関係であれ、職務を引き受けた者は依頼者に対して、引き受けた自らの責任として、満足の行くより良い結果を出すため、自己の最善を尽くす「匠の精神」です。耐震偽装問題、ライブドア事件から最近の不二家事件まで、サービス天国とも言われる我が国を支えてきた一部の業界プロ達が、その基礎とも言うべき商業規範や職業倫理を忘れ、プロの信頼関係の脆さを露呈しました。間断なき切磋琢磨で自らの技を磨き、顧客満足に徹する凛としたプロ意識。こうした「匠の精神」をぜひ取り戻したいものです。
そして自立と相互扶助は、少子高齢化の進む日本社会で、国民全員が、老若男女、明るい希望の下に、自信をもって相互扶助に向かえるような、社会制度設計を行政と政治が実現して行かなければならないという点です。均等機会を拡充し、個人の自立や再チャレンジを助ける枠組み作りを行う一方で、真の社会的・経済的弱者に対しては、きちんと救済の手が差し伸べられる、ふところの深い、優しい社会制度を創ることです。この点、民間の力も大事です。資金や人材の提供など、利益を出している企業や富裕な個人が余力を福祉や地域活動に還元したり、持てる者皆が僅かながらでも余力を出し合うことで、社会全体を支えていく雰囲気作りは大切だと思います。この点、社会貢献に積極的な企業や個人が高く認知されるような制度作りが必要だと思います。
21世紀の日本という建国に向けて、教育改革や道州制の導入、憲法改正など、国家の輪郭を描き直すグランドデザインが今、始まっています。この過程を通じて、こうした私なりの「美しい国、日本」の国家観により多くの方々にも共感をいただき、少しでも実現に近づけてまいりたいと思います。